正月特番といえば、例によってUFOやUMAなどの特集が組まれ、日本の妖怪も取り上げられていた。
その中で、やはり河童などにも言及されて、その存在云々という話になっていた。
私は、日本の「妖怪」は非常に大ざっぱに分けて、2種類存在していると思う。
それは「想像上の生き物」と「実際に存在していた生き物」だ。
そして前者に関してさまざまな意見を述べられるのは全く自由だけれど、後者に関して「いた」「いなかった」などと言うのは、その「妖怪」たちに対して失礼だと思う。
もちろん「実際に存在していた生き物」というのは言うまでもなく、鬼や河童や天狗や土蜘蛛や式神──つまり、我々の祖先たちのことである。
私の著作を読んでいただいている(奇特な?)方々には、細かい説明は蛇足となってしまうので大きく省略するが、簡単に言えば、
「あなたの小学校のクラスにも、クマくんや、カバくんや、ネズミくんや、サルくんや、マンモスくん(?)たちがいたでしょう」
ということだ。
彼ら「妖怪」たちは実際に存在して、我々と同じように生きていた。
「河童」にしても、そのまま読めば「河の童(わらべ)」ではないか(なぜ素直に読んではいけないのだろう?)。
彼らは、我々とDNAを同じくする「生き物」だったのだ……と思う。