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京都、その1

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 京都では某関係史跡を色々とまわったのだが、その時たまたま相国寺(しょうこくじ)の近くにやって来ていたので、タクシーの運転手さんにお願いして、塔頭(たっちゅう)の普広院(ふこういん)まで車をまわしてもらった。
 折角なので、藤原定家のお墓にお参りしようと思ったのである。10年ぶりに墓参したのだが、墓石は昔のままではあるものの、周囲がすっかり綺麗になっていて驚いた。以前には蜘蛛の巣を払った覚えがあるけれど、今回は全くそんなこともなく、嬉しかった。myお線香を供えてお参り。
 そんな話をしていると運転手さんが、
「観光客の方は殆ど行かれないんですけれど、この近くに紫式部のお墓もあります」
 などと言う。そこで、これも何かの縁と思い、立ち寄ってもらう。
 すると道路端に突然現れてびっくり。はるか昔には「池田屋跡」の石碑にも驚いたけれど、こちらも虚を突かれた。
 その上、全く予想していなかったことに、式部の墓の隣には、小野篁の墓も。なぜ、この二人がこの場所に並んで葬られているのだろうか? 謎である。
 またまたそんな話をしていると、
「細川ガラシャのお墓もありますよ」
 などと言われ、明智光秀と家紋を同じくする私としては、やはりお参りしなくてはならないだろうと思い、そちらにもまわってもらう。
 そこは、大徳寺塔頭の高桐院(こうとういん)だった。紅葉の頃には、観光客でごったがえすらしいが、その日は私一人。千利休由来の石灯籠などもあり、ゆっくりお参りしました。
 ほぼ墓参ツアーとなってしまったが、いやいや京都は本当に奥が深い。
 写真は、その高桐院と、わら天神。

 続いて京都グランヴィアで悪友のH水と落ち合い、さらに奥が深い先斗町の夜に突入するのであった(続く)。