11月9日の「Essay」でチラリと触れた、大甕(おおみか)神社内にある、天香香背男(あまのかがせお)を祀ってある本殿。
この天香香背男は『日本書紀(神代下 第九段)』に、
「其(そ)の不服(うべな)はぬ者は、唯(ただ)星の神、香香背男のみ」
と書かれている「順(まつろ)はぬ鬼神(かみ)」の代表格である。
この場所は神社内の「宿魂石(しゅくこんせき)」という名の小高い丘で、本殿にたどり着くためには、鎖が一本用意された斜面を登って行く。そして我々はようやく天香香背男の神と対面するのであるが、せっかくたどり着いても、本殿はこうなっているのである……。
『カンナ 天草の神兵』のゲラを横目で見ながら、「メフィスト」原稿をI川《鬼平》さんに送付。
延々と第4コーナーからの直線を走っている気がする。
そのため、この1ヵ月で体重が2キロも落ちてウエストも締まり、メタボリックの心配はなくなった。しかもアルコールもここ数日は、食事時に朝鮮人参酒を少々と、仮眠前の日本酒1杯しか飲んでいないので、おそらくGOTもγ-GTPも共に2~30程度に違いない。
いやあ、すっかり健康になりました(?)
ついに明日から、サイン会だ。
東京、及び神戸の方々、よろしくお願いします。お会いできることを楽しみにしています。
記念品は例のあれですが、このバージョンは来年から新しくする予定なので、今回もう1度だけ同じ物で。
サイン会が終了すると、2週間ほどだがようやく一息つける(といっても、ゲラ戻しはあるが)。そこで妻に、
「これが終わったら、気が緩んで倒れるかも」
と言うと、
「それは危いから、鬼平(まりあ)さんに言って、次の締め切りを早めてもらった方が良いんじゃない?」
などという破天荒な発言をする。
ということで、大甕神社・天香香背男神の立場も全く他人事ではなく、思わず泣けてくるのであった(5日がかりの伏線か)。