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京都、その3

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 京都取材の最終は(なぜか)清水寺に。
 するとたまたま「御本尊御開帳」と「田村堂特別開扉」が。これもご縁と思い、見学。
 そういえば前回は「内々陣拝観」の時期に来たような気も。実は清水寺と私は相性が良いのか、それとも清水寺はしょっちゅう「御開帳」しているのか?
 そんなことを思いながら、一番の目的であった「地主(じしゅ)神社」へ。
 ところが行ってびっくり。
 いつの間にか「地主神社」は完全に「縁結び神社」と化していて(昔からそうではあったが、一層強烈にパワーアップされていて)若者たちでごった返していた。嬉しくもあり嬉しくもなし──ということで、遙拝させていただいて退散した。

 そして右の写真は『カンナ 吉野の暗闘』のオマケ(?)の「ほうろく栞」。
 デザイナーの坂野さんの名誉のために付け加えておくと、この「ほうろく」は、裏表ともにぼくが画きました。それを、上手くデザインしていただいたのである。

「メフィスト」も入稿し、新刊の『カンナ 吉野の暗闘』も無事に上梓されたので、ここでようやく一安心……している暇もなくI川《鬼平》さんより電話が入り、
「高田さん。十分にご承知とは思いますけれど──」
(以下略)

京都、その2

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 京都の夜は、出張に来ていたH水と一緒に先斗町へ。
 まず彼の行きつけの「華楽」というお店で、京都の美味しいおばんざいと、地酒をいただく。そして適度に酔った後、鴨川に沿ってふらふらと歩き、彼がずっと行きたかったというウォッカ・バーへ(名前がロシア語で読めない)。
 写真はその店で飲んだ「サペラヴィ」というグルジア共和国ワイン。
 そして右は店に飾ってあった、強烈なマトリョーシカ。左から、エリツィン・ゴルバチョフ・ブレジネフ・フルシチョフ・スターリン・レーニン・ニコライ二世・エカテリーナ・ピョートル大帝・イワン雷帝。約半世紀にわたるロシアの歴史が……。
 それを眺めながら軽く(?)飲んだ我々は、再び先斗町を歩く。
 間にバーを一軒挟み(!)当初の目的地であった、バー「K-ya」へようやく到着。
 この店は以前に、銀座のタリスカーにいた方の開かれたお店で、次回京都に行く時にはぜひ、と内田さんに言われていたのだ。
 フラリと入ってびっくり、綺麗な中庭を眺めながらカクテルが飲めるではないか。
 そこでも我々はしたたかに飲み、またしても濃い京都の夜はふけていったのであった。

京都、その1の続き

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 昨夜、マイシスター・ミチルンの日記に本気でおなかを抱えて笑っていたら、その当人よりメールをもらう。
 そして「小野篁」と「紫式部」の墓所が隣同士である理由を教えていただいた。
 持つべきものは英邁な妹である。感謝。

 写真は、遙か昔にミチルンと一緒に行った、安井金比羅宮の恐ろしげな写真。

京都、その1

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 京都では某関係史跡を色々とまわったのだが、その時たまたま相国寺(しょうこくじ)の近くにやって来ていたので、タクシーの運転手さんにお願いして、塔頭(たっちゅう)の普広院(ふこういん)まで車をまわしてもらった。
 折角なので、藤原定家のお墓にお参りしようと思ったのである。10年ぶりに墓参したのだが、墓石は昔のままではあるものの、周囲がすっかり綺麗になっていて驚いた。以前には蜘蛛の巣を払った覚えがあるけれど、今回は全くそんなこともなく、嬉しかった。myお線香を供えてお参り。
 そんな話をしていると運転手さんが、
「観光客の方は殆ど行かれないんですけれど、この近くに紫式部のお墓もあります」
 などと言う。そこで、これも何かの縁と思い、立ち寄ってもらう。
 すると道路端に突然現れてびっくり。はるか昔には「池田屋跡」の石碑にも驚いたけれど、こちらも虚を突かれた。
 その上、全く予想していなかったことに、式部の墓の隣には、小野篁の墓も。なぜ、この二人がこの場所に並んで葬られているのだろうか? 謎である。
 またまたそんな話をしていると、
「細川ガラシャのお墓もありますよ」
 などと言われ、明智光秀と家紋を同じくする私としては、やはりお参りしなくてはならないだろうと思い、そちらにもまわってもらう。
 そこは、大徳寺塔頭の高桐院(こうとういん)だった。紅葉の頃には、観光客でごったがえすらしいが、その日は私一人。千利休由来の石灯籠などもあり、ゆっくりお参りしました。
 ほぼ墓参ツアーとなってしまったが、いやいや京都は本当に奥が深い。
 写真は、その高桐院と、わら天神。

 続いて京都グランヴィアで悪友のH水と落ち合い、さらに奥が深い先斗町の夜に突入するのであった(続く)。

取材旅行

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 京都まで行って参りました。
 思わず京都劇場に寄りそうになってしまったが、ちょうど何も上演されておらずセーフ(?)
 写真は、某所の「橘の実」──非時香菓(ときじくのかくのこのみ)と、1本だけ咲いていた早咲きの「桜」で、右近の橘・左近の桜ということらしい。つまり祭神は「北朝系」。
(ちなみに「左近の梅」は「南朝系」だと京都庶民の間ではいわれているらしい)
 なかなか充実した取材旅行だったが、その濃い夜の話(違うって!)はまた次号。

もう朔日?

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 写真は、村上豊展で購入した絵はがき。
 村上さんには以前『鬼神伝』で、とても素敵なイラストをいただきました。

 3月の予定ばかりが、どんどん確定している。しかし、それもこれもあと2つ〆切をクリアしなくては話にならない。実にスリリングな雛祭りである(?)

もう晦日?

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 写真は、前回の解答です。

 信じられないことに、もう2月が終わろうとしている。
 そして3月もまた、イベントが目白押しだ。
 まず取材旅行の準備もしなくてはならないし、取材中に『カンナ 奥州の覇者』のプロットも立てなくてはならない。その上、京都にも立ち寄らなくてはならない(何故?)。
 というより、「メフィスト」がまだ終わっていない(!)
 果たして無事に旅立てるのか?

子馬のパズル

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 こんなに余裕がないというのに、風街ろまんの新年ライヴに出場してしまった。いらしていただいた方々、そしてお花もありがとうございました。
 しかしこれを書いているのが、先ほどI川《鬼平》さんと電話でお話をした後で良かったとつくづく思う。ただでさえ色々と注意されているのに、こんな事実を知っていたら、きっと彼女は血圧が上がってしまったかも知れない。
 
 さあ、イベント終了ということで、一気に「メフィスト」及び『カンナ 奥州の覇者』プロットに突入します。
 そういうわけで『敗け密』でも紹介したけれど、サム・ロイドの「子馬のパズル」です。この元気のない馬を、ピースを組み合わせ直して、力強く失踪する馬に変身させてくださいという楽しいパズル(本物はもっと複雑だけれど、簡単バージョンです)。
 みなさま、次回の更新まで、しばらくの間こちらでお楽しみ下さいませ。

ウィキッド

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 そういえば先日「活字倶楽部」の方より、
「どうして高田さんは、椹野道流さん、高里椎奈さん、辻村深月さんというすごい方たちとお知り合いなんですか?」
 と尋ねられた。
 考えてみれば、上記の3名は確かに「かつくらビッグ3」(?)だ。そして一見、私とは「講談社」という共通項以外、殆どつながりがないように思える。
 しかしその理由は全く単純で、私と椹野さんが偽兄妹、椹野さんと高里さんが偽姉妹、そして高里さんと辻村さんが偽姉妹、という関係(四段論法?)が、全く偶然にもつながっていたということなのである。
 おかげで私は、非常なる才媛の3姉妹を持つという光栄に恵まれてしまった。
 辻村さんの常に前向きな姿勢と実直さ、高里さんの何物をも超越した純粋さ、そして椹野さんの破天荒さと強靱な精神(本人は弱いと主張)は、常に見習いたいと思っている。

 写真は、またまた劇団四季「ウィキッド」。
 昨日、辻村深月さんと観劇に行った。
 すると女子学生の団体が(おそらく授業の一環として)観劇に来ており、号泣している女子も多数。そんな姿を見て、私も素直に胸が詰まってしまった。
 終演後は劇団四季編集部の方にご挨拶して、その後は久しぶりにRadioに行き、貴子さんも駆けつけていただいて3人で会(怪)談。結局、観劇後5時間ほどお話をしてしまった。
 〆切をクリアしているとはいえ、延々とお付き合いいただき、ありがとうございました>辻村さん。
 さあ、あとは自分の〆切(以下略)。

その如月の望月の頃

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 優雅なタイトルとは全く関係なく、写真はバレンタインデーに、はたまみさんからいただいた「グビラ貯金箱」(意味不明だ)
 
 今年もまたチョコレートを始めとして、チーズ、ワイン、お酒、キャンディ、地元名産品等々、いただきました。確かに受け取りました。ここに桑原崇、棚旗奈々、外島一郎に成り代わりまして深く御礼申し上げます。
 ありがとうございました。

『カンナ 吉野の暗闘』ゲラをI川《鬼平》さんに送付して、校了。
 今回は、特製しおりがオマケに付くそうです。毎回毎回、色々とすみませんです(謙虚に)。
 そして今週末は、4日連続で個人的イベントが。
 それが終わると「メフィスト」の〆切&プチ取材旅行と続く。
 季節の変わり目なので、漢方薬を飲んで頑張ろう。