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神田明神薪能

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 プライヴェートの用事でお茶の水に行ったのだが、ふと「神田明神」という看板が目に留まり、久しぶりなので何となく足を運んでお参りした。
 その際に「神田明神薪能」の広告が目に入ったので、これも何かの縁と思ってその場で申し込んでしまった。
 そして家に帰って何気なく手帳を見たら、今日は平将門公の命日であったことを思い出した──という話。
 合掌……。

春、少しだけ近し

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 去年、親戚の法事に行ったのだが、密教で執り行われたため、全てがとても興味深かった。特に、僧侶が最後に唱えた、

「オン・サラバ・タタギャタ・ハンナ・マンナ・ノーキャロミ」(多分……)

 という別れの真言を耳にした時、私はポンと大きく膝を打った(もちろん比喩である)。
 この言葉──密教系の家の方にとっては常識かも知れないが──「おサラバ」というのはこの真言からきているのではないか。となれば「仰げば尊し」の「いざ、さらば」の「さらば」もこれが語源か……と思ったのである。
 実は以前、これらの言葉に関して調べた際に、「サヨナラ」は「左様ならば」からきているということはすぐに判明したのだが、その時一緒に調べた「サラバ」に関しては、語源の文献が何も見当たらなかったのだ。
 思わぬ所で発見。
 ということはつまり、本当に完全に完璧に別れる時以外「おサラバ」という言葉を使ってはいけないのであり、また逆に死別する(した)時には使うべき言葉なのだと知った。
 写真は──直接関係ないけれど──成田山光明堂。


 再校ゲラを何とか無事に返した当日に、再びゲラが我が家にやって来た。まるで西澤保彦さん的スパイラルの世界だ。
 しかし、ほぼ『QED』1本分に匹敵するだろうと思われる情報量を(バリバリとかみ砕いて)注ぎ込んだ『カンナ 吉野の暗闘』も、殆どこれで上梓を待つのみに。
 続いて「千波くん」を考えつつ「確定申告」に突入。
 だが、この物も言えぬほど忙しい中を、ちょっと外出して参ります(何故?)。

自宅待機中

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 一昨日の『鉄人28号』の中身。
 楽しいお話が入っているのだ。金田正太郎(高橋和枝さん)や、大塚署長(富田耕吉さん)の声が聞けるのだ。
 などとこんなことをやっている場合ではないのだ。もうすぐ『カンナ 吉野の暗闘』の再校ゲラがバイク便で届くのだ。
 そして、中1日(!)でゲラを戻すと、今月末〆切の「メフィスト」(千波くん)。そして来月末〆切の『カンナ 奥州の覇者』とエンドレスで続く。
 春未だ遠し。さっ、仕事しよう。

 注:「鉄人賞」は未だ創設される気配もないのであった。

鉄人

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『カンナ 吉野の暗闘』ゲラと格闘しつつ、「メフィスト」も考え中。

「メフィスト」で思い出したけれど、去年、若い方々(多少オマケあり)の集まりで、
「『千波くん』の第1作目以来、『メフィスト』に連続26号書いたから、あと2号で『鉄人賞』を取れるな」
 などという話をしたところ、その場の人たちに、何の事やら意味が良く分からない……という顔をされてしまった。
 時代の流れに深く嘆息しつつ、上の写真をご覧いただきたい。朝日ソノラマのソノシートである。
 右はその他、我が家にあるソノシート群。おじさん・おばさん方は涙してください。

懺悔録

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 先日、講談社文芸第三に電話をした際に、電話を取った某女史より、
「新年オフ会のいたずら、まだ根に持っていますから……」
 と言われてしまった。
 そこで、ここに懺悔の意味を込めて私が当日何をしたのかを告白し、心より許しを請いたい。

 写真左が、最初の状態。
 この糸くずに気が付いてくれた気配りある人が、
「高田さん、ゴミが……」
 と言って取ってくれようとしてつまむと、糸がスルスルと伸びて行き、その厚意ある人が青ざめてしまう──というもの。
 種明かしは右の写真で、糸は裏地を通して、ポケットの中の糸巻きにつながっているのであった。
「高田さん! これ以上引っ張ったら袖がバラバラになってしまいます! ハサミを持って来ますから、そのままにしていて下さい!」
 と大騒ぎしてくれたK泉《丸編》さん。あなたは本当に情に厚く親切な方です。
 ここに深く反省し、来年は違ういたずらにしたいと思っていますので、また見事に引っかかっていただきたく、衷心よりお願い申し上げます。では。

節分

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 ここをご覧の方々で豆まきを行うのは、むしろ少数の(信念を持った)人たちかも知れないが、我が家では今年も豆まきをしない。
 ちなみに私たちはもう何年も、豆はただひたすら食べるだけでなので、おかげで夫婦共々非常に健やかな日々を送ることができている。

 ずいぶん前の、私と姪っ子(小学生)の会話──実録。
私「なんで○○ちゃんは、節分で豆をまくの?」
姪「鬼をやっつける」
「どうしてやっつけるの?」
「悪いことをしたから」
「どんな悪いことをしたの?」
「宝物を盗んだり、人を襲ったりしたの」
「○○ちゃんは、鬼に何かを盗まれたり襲われたりしたの?」
「ううん。してない」
「じゃあ、誰が襲われたの?」
「知らない。でも誰かが襲われたの。あ、そうだ、悪い病気も持ってくるの」
「病気を持ってくるっていうことは、その人が病気だっていうことだろう。病人をいじめるのは良くないことなんだよ」
「……だって、みんながそう言ってる」
「そんな噂だけで、他人をいじめちゃダメだよ」
「……じゃあ、なんで?」
「もうちょっと自分で考えてみて、分からなかったらお友だちや先生に聞いてごらん」
「……うん」
 もしかしたら○○ちゃんは、友だちや先生にネガティヴな印象を与えてしまっていたかも知れないので、今頃になって少しだけ反省している(遅)。

宇都宮の昼と、大宮の夜

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 自愛しますと 言った先から 夜の街
                       高田崇史酔白

 そういうわけで、大学時代の悪友W辺氏から連絡があり、出かけてしまった。
 
 まず何はともあれ、写真左側の、下野国一の宮「宇都宮二荒山(ふたあらやま)神社」に参拝。
 この神社の祭神は、崇神天皇第一皇子・豊城入彦(とよきいりひこ)命。弟の活目(いくめ)命──後の垂仁天皇──が皇太子となったため、東国に下向したという。
 実はこの二荒神社には下之宮があり、今はPARCOの裏手に、ひっそりと建っている。
 ところがこの社も、しっかりと四方を囲まれているのである。何かいわれがありそうな気がする。「日光二荒山神社」との関わりも少し気になるところだ。
 ちなみに──現在は、すっかり餃子で有名になっているが──「宇都宮」という地名は「一の宮」が訛ったものだとも、この「下之宮」遷宮に伴って「遷(うつ)しの宮」からきている名前だともいわれている。

 さて、駅前できちんとお土産の餃子を買って、大宮に移動。
 この「大宮」の地名の由来は、もちろん「大きな宮」──武蔵国一の宮の「氷川神社」「氷川女體神社」からきている。
 実は「埼玉」という名前にも、なかなか面白く興味深い歴史があるのだが、今回はちょっと割愛。

 W辺氏と駅で待ち合わせて、「いなみ」という和食の店に。
 彼の大推薦のお店ということで、以前から1度行くと約束していたのである。板前さんが、道場六三郎さんのもとで修行していたということで、店頭や店内に道場さんの色紙がたくさん飾られていた。
 料理も、もちろん文句なく美味しかったのだけれど、こちらの支配人の肩書きが、何と「利酒師(ききざけし)」(!)。素敵すぎる。

 そこでさっそく、福井県の加藤吉平商店「梵(ぼん)」を中心に、日本酒を頼んだ。
 写真右は「梵」3種類。
 右の「夢は正夢」はイチロー選手お気に入りの酒だそうである。
 中央の「団」は山田錦の精米20パーセントの大吟醸。ちなみに、吟醸で精米60パーセント以下、大吟醸で50パーセント以下であるから、超贅沢品。
 左は「超吟」で5年熟成、皇室献上品。皇太子のお好きな銘柄だそうだ。
 そしてこの「超吟」という名前は、石川の酒、菊姫の代表銘柄「吟」を超えた! ということで名付けられたという。それならば菊姫「吟」も飲んでみなくてはならないだろうと、注文する。
 いやいや、実に日本酒も奥が深い、などと言いながら大宮の夜は深く濃く更けていったのであった。

天草

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 写真は、天草・大江天主堂と、ARCANEさん経由で入手した天草本ローマ字で書かれている『天草版 平家物語』。
 この本が、先日のセンター試験・日本史Bにも出題されていた(選択肢の1つになっていた)ので驚いた。今年の流行に違いない(嘘)。

 なんとか『カンナ 吉野の暗闘』の初稿ゲラを終え、I川《鬼平》さんに直接手渡して、微に入り細をうがつ打ち合わせ。
 3月刊行までまだ道のりは長いが、取りあえず一段落。
 しかし早くも『カンナ』第4弾と「メフィスト」、そして夏以降刊行予定の『QED』に関しての話など……。
 春まだ遠し。自愛します。

怒濤の新年オフ会報告

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 写真はmegurigamiくん提供の、当日の様子。

 雲ひとつない晴天のもと、貴子さん、そしてマイ・シスター・椹野道流さんと待ち合わせて、一緒にゆりかもめに乗った。
 トーク・ショーの事前打ち合わせ禁止ということで、何を話すかというテーマには触れないまま、昔話に花を咲かせるうちに、そちらの話題で朝からいきなりテンションが上がる。
 それに加えて、窓から劇団四季の大きな看板などが見えたものだから、大学時代に演じたミュージカルでは、『オペラ座の怪人』のメグ・ジリー役だったという椹野さんの話なども聞き、そちらの話題でも盛り上がってしまった。
 そして、そのままの勢いで「船の科学館」に到着。

 時間前から、ぞくぞくとファンクラブの方々が集まって来てくださる。感謝。
 当日のシークレット・ゲスト・辻村深月さんにご挨拶。
 そして乾杯から、立食パーティの歓談へ。

 やがて、偽兄妹トーク・ショー「明日の日本を語る(嘘)」へ。
 活字倶楽部の【し】さんの司会によって、みなさんからの質問などに答えつつ、適当な(?)トーク。
「どういうきっかけで知り合った(偽兄妹になった)のか?」
「一緒に旅行している時の変なエピソードは?」
「今までで一番過酷だった神社は?」
「龍村先生の将来は?」
「タタルくんたちは?」
 などなどの質問に答えながら、そつなく淡々と進んでいたのだが、途中で急に話が変な方向へ。
 以前に私が『QED』の〆切を破る寸前になった時に、当時同じ担当だったN川さんが椹野さんに、
「高田さんが落としそうだから、次回作を早めて!」
 と強要して、その結果椹野さんが〆切を1ヵ月早められたことなどを暴露されてしまい、大汗をかいてしまった。
 などなどその他、私のいいかげんな私生活の一部なども、ファンの方々の前にさらされてしまい、恥ずかしさの余り水割りをたくさん飲んで完全に酔っ払ってしまった。
 ことほど左様に、この企画は明らかに失敗だったといえるので、来年以降は中止にしたい。

 その後、やや態勢を立て直して、ワインのテイスティング大会。
 まず最初に1種類味見をして、5本の中から同じ種類のワイン1本を選ぶという。そこで、自信満々、というより余裕がありすぎた上に、出題されたワインがどれも美味で、
「まるでルビーのようだ」
「いや弥勒菩薩だ(意味不明)」
 などと言いながら飲み過ぎてしまい、正解者が続々現れたのに、私は綺麗に外してしまった。悲惨すぎる。
 教訓。テイスティング時には飲み過ぎないよう、ほどほどに。
 こちらに関しては、来年の「日本酒利き酒大会」でリベンジをかけたい(そんな大会あるのか? そしてあったとしても、今回以上に飲み過ぎてしまわないか?)。

 続いて恒例の抽選会では、私のグッズの他にも、今回は「ディズニーランド・ペアチケット」が2組と、椹野さんよりのお洒落風呂敷のプレゼントまで。
 しかも「次回作に名前登場権」には、椹野さんばかりか辻村さんまでもが参加していただき、大変なことに。当選した方々には、ぜひ美しく「死んで」いただきたいと思っている。
 そして最後に、プチ・サイン会。
 ここでも突如、辻村深月さんに参加していただき、3人並んでサインをさせていただいた。
 辻村さん、事前打ち合わせも殆ど何もなかったのに、ありがとうございました。

 なお、オフ会会場において、人の善意につけ込んだイタズラを仕掛けたのは私ですが、見事に引っかかっていただけましたI川《鬼平》さん、K泉《丸編》さんを始めとするみなさま、どうもすみませんでした。次回は、もっとバージョンアップさせたいと思っています(無反省)。

 怒濤の1次会、2次会のカラオケも終了して、スタッフの方々のみでの反省会&お疲れさま会を粛々と。
 そこに昨日も書いたように、高里椎奈さんが見えて下さり、改めて乾杯。
 女性陣はタロット占いに興じ、男性陣はひたすら飲み、銀座の長い夜が更けていったのであった。
 参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
 また懲りずによろしくお願いします。

 
 さて──。
 このオフ会のどさくさに紛れて、I川《鬼平》さんより「3月刊のゲラ戻しが、3日早くなりました」(!)宣言をされてしまったので、とにかく頑張ろう。

club TAKATAKAT 5周年記念オフ会

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「club TAKATAKAT 5周年記念オフ会」が「船の科学館 レストランホール」にて昨日無事に終了した。
 1次会では、椹野道流さん、辻村深月さんがいらっしゃって、お2人には、みなさんにサインまでしていただきました。
 また、銀座ARCANEでのスタッフ反省会&お疲れ様会には、高里椎奈さんも駆けつけていただき、わいわいと飲んだ。
 久しぶりに美しき3姉妹とお会いできて、とても楽しい時を過ごすことができた。
 また、講談社、朝日新聞出版、活字倶楽部、ぱふ関係の方々、多数ご参加ありがとうございました。また色々と(?)よろしくお願いします。

 そして怒濤の詳細は、待て次号!