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新年オフ会近し

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 写真は左から、マイ・シスター・椹野道流さんにいただいた、ウサギのぬいぐるみと、「小一郎」と、「スイトン」人形。小一郎の表情が何とも言えない。
 また、この「スイトン」の姿形は殆ど「メフィラス星人」なのに、名前は「ゼットン」を彷彿させるのは何故……などと悩んでいるのは私だけだろうか(多分そうだろう)。

 いよいよ「新年オフ会」を明後日に迎えて、なぜか真剣に体調を整えている。
 無理な飲酒ときつい仕事はせずに(?)『カンナ 吉野の暗闘』の素ゲラ読みと、『毒草師Ⅲ』の資料整理に専念。あとは、こそこそと『カンナ』第4作の準備……。
 ちなみに、I川《鬼平》さんのアドバイスに素直に従い、2日間も酒を抜いた(単にその前日に飲み過ぎたのではという噂もあるが、それはあくまでも噂に過ぎない)ので、GOT・γGTPともに万全のはず。
 あとは当日の、ミチルンとのトーク・ショーに備えるだけだ。しかしこの場合、一体何をどう備えるのかといわれても全くどうしようもないので、現実的に全くどうしようもないのであった。

 ではでは参加されるみなさま、当日お会いしましょう。

書店さん訪問

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 先日は国立能楽堂まで『安宅』を観に行った。
「のうのう能」友だち(?)のM橋さんにチケットを取っていただいたので、ご一緒に。
 シテ(武蔵坊弁慶)はM橋さんの師匠、観世喜正さん。そして間狂言(強力)は、野村萬斎さん。
 こちらでも矢来能楽堂同様に、開演に先立っての作品解説や装束説明などがあって、とても勉強になった。特に今回は山伏の出で立ちだったので、全くの偶然だったが次回作との関連もあり、非常に参考になった。

 そして昨日はI川《鬼平》さんと、書店さん訪問に。
 右側の写真は、ブックストア談浜松町店さんのPOP。
 二人で行動していたにもかかわらず(?)珍しくとてもおだやかな気候の中を、6店舗まわった。
 例によって、私のサイン本その他が置かれているお店リストです。興味のある方は、足をお運びください。

●明正堂アトレ上野店
●紀伊國屋書店 新宿本店
●紀伊國屋書店 新宿南店
●ジュンク堂 池袋本店
●リブロ 池袋本店
●ブックストア談 浜松町店

 その後はKiKi会長のもとに集合して、新年オフ会の最終打ち合わせ。さすがに疲れて、最後は記憶がかなり曖昧(こら)。
 しかし、なかなか企画が盛りだくさんなようで、参加される皆さん、お楽しみに。

白鳥の湖

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 写真は先日出かけた「レニングラード国立バレエ」のプログラムと、何となく緑を添えて。
 演目は3大バレエの1つ、「白鳥の湖」だったのだけれど、たまたまその日、はたまみさんたちも同じ舞台を観に行くという。びっくり。というより、行動がどうも似ている。
 その後は妻と2人でARCANEへ行き、ワイン&タロット占い。
 すると、帰りの銀座の街角で何やら楽しそうな(騒がしい)酔っぱらいの一団と出会ったのだが、それはARCANEへ向かう途中のはたまみさんたち一行であった。やはり行動が似ていて困る(?)。

 早くも『カンナ 吉野の暗闘』の素ゲラが届く。
 今月は、この素ゲラ読み&赤ペン入れと、『毒草師Ⅲ』のプロット作りと、書店さん訪問。そしてもちろん、新年オフ会。
 相変わらずあわただしいけれど、お互い頑張りましょう(誰?)。

ホームズといえば、こんなこともあったなあ

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 我が国でホームズといえば、やはり日本のシャーロキアンの草分け、長沼弘毅さん。
 これは昭和47年(1972)に上梓された長沼さんの初版本で、当時中学生だった私がお小遣いをはたいて、神田三省堂書店で購入した物。
 そして、その内容に驚き、かつ感動した余り、大胆にも長沼さんに直接手紙を書いてしまった。
 当時の長沼さんは、大蔵次官退官後、その時日本でただ1人の「ベイカー・ストリート・イレギュラース」会員だったが、全く恐れを知らなかった(経歴の重さを知らなかった)私は、平気で手紙を送ったのだった。
(ちなみにちょうどその頃、同窓生だった森英俊氏は、アガサ・クリスティ女史に手紙を書いていたらしい。一体どういう中学校だ?)
 しばらくして長沼さんからお返事をいただいたのだが、達筆すぎて殆ど読めず、また我が家の引っ越しなどもあり、やがてどこかに紛失してしまった。

 そんな話を前述の田中喜芳さんに伝えたら、二重に驚いてひっくり返られてしまった。
第1に、長沼さんは当時そういった手紙には、一切返事を書かなかったはず!
第2に、どうしてそんな貴重な手紙を紛失してしまったんですかっ!
──ということだった。
 何を書いてお送りしたのか、もちろん忘れてはいないし、お返事も読めた部分だけはきちんと覚えている。
 若かりし頃の秘密の思い出である。

ホームズといえば

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 画像は、先日のA藤《修羅編》さんのロンドン土産で「ホームズの横顔」。
ひっくり返すと、こうなっている。

 先日の『本格ミステリ・フラッシュ・バック』の目次に目を通しながら、ふと思ったのだけれど、一連の「シャーロック・ホームズ」作品はいわゆる「本格ミステリ」の範疇に入るのだろうか? 
 ちなみに、創元推理文庫では「本格ミステリ」に分類されていた(帽子を被った男の横顔のシルエット)が、もしも『本格ミステリ・フラッシュ・バック・海外編』が編纂されたら、そこに収載されるのだろうか?
 よく分からない。

 新年会の参加申し込み、多数ありがとうございました。
 予定人数をあっさりとオーヴァーしてしまったようで、さあここからが幹事さんたちの腕の見せ所です(?)。
 また「シークレット・ゲスト」は「シークレット」ゆえに「シークレット・ゲスト」なので、例によって回答その他は全く募集しておりません。
 では、参加される方々、当日お会いしましょう。

〆切厳守……したいなあ

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 以前に『QED 熊野の残照』と『試験に敗けない密室』で解説をお願いした、真中耕平さんこと、フクさんから『本格ミステリ・フラッシュ・バック』をいただいた。
 これは帯にあるように、松本清張さんから綾辻行人さんまでの、昭和後半のミステリを網羅したという素晴らしい本だ。
 執筆者は、千街晶之さん、市川尚吾さんを始めとする、そうそうたる方々です。
 特に1970年代などは、私もミステリ(推理小説)を読みまくっていた頃なので、とても懐かしい題名がズラリと並んでおり、思わず我が家の本棚に眠っていた古い本を引っ張り出してしまった(でも、まだ読んでいませんよ。仕事していますよ)。
 ありがとうございました。後ほど、ゆっくり読ませていただきます。

 というわけで『カンナ 吉野の暗闘』の原稿を、「エピローグ」を除いてI川《鬼平》さんに送付。ちょっとだけ、〆切を破ってしまった。
 しかし、これを仕上げなくては新年会に参加できなくなってしまう(らしい)ので必死である。
 マイ・シスター・椹野道流さん、そして、シークレットゲストの○○さん、原稿を頑張っていますか!
 全部きちんと終わらせて(←偉い)25日は楽しく飲みましょう。

オペラ座の怪人

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 妻の誕生日祝いで大阪四季劇場まで。
 劇団四季の「オペラ座の怪人」を、またまた観に行ったのである。
 なぜわざわざ大阪まで? というと、それには理由があって、実はこの日「オペラ座体験レッスン」(あなたも、プリマドンナ!)という催しがあったのである。
 そこで、新幹線に乗って(原稿片手に)大阪四季劇場まで日帰りの旅。

 舞台終了後、その場に「体験レッスン」のために残り、参加者はいつくかのグループに分かれて、出演者の方々から、劇中の「マスカレード」の歌レッスンを受けた。
 その後、振り付けレッスンまで受けてグループごとに舞台に上がり、実際の音(カラオケ)に乗せて歌と振り付けの披露。
 いやいや、なかなか濃い体験だった。
 舞台の上から見る客席の感じは、よく映画や歌番組などで見るシーンそのままで、妻どころか私自身も感動してしまった。
 その後は、大阪の四季関係者の方にご挨拶して帰神。

 もちろん帰りの新幹線の中でも、仕事をしましたよ(ちょっと飲みながら)。
 でも、まだ頭の中を「マスカレード」のメロディがぐるぐるしていて……。

シャーロック・ホームズ

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 お誕生日(仮)おめでとうございます、ということでホームズ特集。

 中央の絵は、日本を代表するシャーロキアン・田中喜芳さん自筆の、ベイカー街221-Bの部屋のイラストで、ご本人よりいただいた物。
 左手の犬の像は、森博嗣さんにいただいた物。
 右手の横顔の像は、前担当者A藤《修羅編》さんより、ロンドンみやげにいただいた物。
 中央やや右に屹立しているのは、いわずと知れた、文芸第三からいただいた物。
 全て、いただき物である。
 モデルガンだけは、自力で購入した。ワトスンがダートムアにおいて魔犬に弾を撃ち込んだ(のではないかとされる)S&W 38口径リヴォルヴァー。
 
 I川《鬼平》さんと、新年打ち合わせに某所の「葱屋」さんまで行ってきた。葱料理がとても美味しい店で、ついつい飲み過ぎてしまう。
 今回は『QED』『カンナ』の表紙をお願いしている、デザイナーの坂野公一さんもお見えになってご一緒に飲んだ。
 坂野さんとは朝日新聞出版のK東《夜叉編》さんの紹介でお会いして、その後も何度か祐天寺の焼鳥屋さんで15時半から飲んでいたという無頼派仲間(?)である。
 続いてA藤《修羅編》さんも久しぶりに登場。
「どうしたの?」
 と驚いて尋ねる私に彼女は、
「新年なので、ぜひ高田さんにご挨拶を……」
 などと殊勝に微笑んでいたが、私は、彼女が大の葱好きであることを知っているので、そんな甘言にごまかされるわけもなかった。

 そんなこんなで大いに盛り上がってしまい、新年早々少し飲み過ぎてしまった。
 そこでI川《鬼平》さんたちといくつか約束をしたような気もするのだけれど、朝になったらきれいさっぱり忘れていたので、まあいいか……。
 さあ、仕事しよう。

正月特番2

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 正月特番といえば、例によってUFOやUMAなどの特集が組まれ、日本の妖怪も取り上げられていた。
 その中で、やはり河童などにも言及されて、その存在云々という話になっていた。

 私は、日本の「妖怪」は非常に大ざっぱに分けて、2種類存在していると思う。
 それは「想像上の生き物」と「実際に存在していた生き物」だ。
 そして前者に関してさまざまな意見を述べられるのは全く自由だけれど、後者に関して「いた」「いなかった」などと言うのは、その「妖怪」たちに対して失礼だと思う。 

 もちろん「実際に存在していた生き物」というのは言うまでもなく、鬼や河童や天狗や土蜘蛛や式神──つまり、我々の祖先たちのことである。
 私の著作を読んでいただいている(奇特な?)方々には、細かい説明は蛇足となってしまうので大きく省略するが、簡単に言えば、
「あなたの小学校のクラスにも、クマくんや、カバくんや、ネズミくんや、サルくんや、マンモスくん(?)たちがいたでしょう」
 ということだ。
 彼ら「妖怪」たちは実際に存在して、我々と同じように生きていた。
「河童」にしても、そのまま読めば「河の童(わらべ)」ではないか(なぜ素直に読んではいけないのだろう?)。
 彼らは、我々とDNAを同じくする「生き物」だったのだ……と思う。

正月特番

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 3日続けて更新とは、これいかに? と思う方もいらっしゃるかも知れないが、それはただ単に、3日間おとなしくパソコンの前にいた時間が長かったから、というだけの話である。

 食事をしながら、テレビのお正月特番を何気なく見ていたら、猫が駅長を務めている「たま駅長」の特集を映していた。特に何の興味もなく眺めていたのだが「貴志駅」で引っかかった。
 どこかで聞いたことがある……。
 そこで画面をよくよく見ると、微かに見たことのある風景(電車)が。
 そのうち、アナウンサーが「和歌山のローカル線、貴志川線で──」などと言う。
 ああ……と思い出した。3年前の6月に乗ったではないか。
 何故乗ったのかといえば、紀伊国一の宮、伊太祁曽(いたきそ)神社と日前・國懸(ひのくま・くにかかす)神宮。そして──路線は違うけれど──淡島(あわしま)神社を訪れたのだ。
 その時は、
「もうすぐ廃線になってしまいそうなんです……」 
 などと駅員(駅長?)さんが嘆いていたが「たま駅長」のおかげで、最近はすっかり人気ローカル線になったらしい。本当に良かったですね。
 画像はその時のもの。